0次会

エンタメ摂取中

エンタメ日記(2023.5.8〜5.21)

5月8日(月)

GWはずっと風邪をひいて寝込んでいた。この日までには回復したかった。なぜならスカートと街裏ぴんくのツーマンがあるから。どちらも大好き。

シンガーソングライターと漫談家のツーマンライブとは一体何をやるのか、とは思っていた。まったく芸の性質が違うから、弾き語りと漫談を交互にやるだけだろうなと思っていたら、しっかり“ツーマンライブ”だった。

ふたりでこのライブの打ち合わせをしているテイのトークが繰り広げられ、合間に弾き語りや漫談が披露される。ふたりの理想を話し合ってそれぞれが披露していくかたちで、共通テーマのパフォーマンスをしたり、リクエストをし合ったり、コラボレーションしたりして、とても豊かな時間だった。

5月14日(日)

「お笑いガチクイズ」に参加するため、横浜のネイキッドロフトへ。以前からツイッターで過去の「芸能バカクイズ」や「お笑いガチクイズ」を見ていて、いつか参加したいなと思っていたから、回答者チケットを買えて緊張とワクワクでいっぱいだった。どれくらい答えられるだろうか。

そもそもトークイベントなどもほとんど登壇したことがないから、舞台に上がるのがひさしぶりだし、フリップ(ホワイトボード)に記入して答えるなんて、それ自体に緊張する。でも答え始めたらそんな気持ちは一瞬で吹っ飛んで、舞台に上がって何かをするってやっぱり楽しいなと、その気持ちでいっぱいになった。クイズは少ししか正解できなかったけど。同じブロックの人たちみんなで、真空ジェシカ川北さんのツイッタープロフィールを正解できたのは嬉しかった。

そもそもまず、お笑いが大好きな人たちが一堂に会して、ガヤを入れつつ爆笑しながらお笑いクイズに答えていく空間に幸福感が詰まりすぎている。とにかくお酒が進んだ。しかし舞台に上がる前にお酒を飲むのは良くなかった。記憶を呼び起こしにくくなったので。また舞台に上がるようなことをやりたい。

5月17日(水)

劇団た組『綿子はもつれる』を観劇しに、池袋の東京芸術劇場へ。地下1階へ行こうとしたら、2階のポスターが目に入った。空気階段単独ライブ。それ、金曜に行きます。

劇団た組の舞台はいつも、とにかく人の気持ちをかき乱す演出や演技が散りばめられていて、観たあと絶対にしんどくなるのだけど、今回もそうだった。でも今回はコミカルで笑える演技やシーンも多くて、珍しくポップに描かれているなと思った。そのせいで綿子とそれ以外の人々との関係性が「もつれ」ていることが浮き彫りになるのかもしれない。

今回も平原テツさんの演技で気持ちが大きくザワザワした。いつもそう。安達祐実さんの可憐で厄介な演技も非常に良かった。いろんな人の演技で、いろんな感情で胸がギュッとなった。

5月18日(木)

ダウ90000『また点滅に戻るだけ』を観劇しに下北沢の本多劇場へ。事前に友達と連絡を取り合っていて気づいたけど、男女4:4の8人で観に行ったので、ダウ90000と同じになってしまった。恥ずかしい。

これまでのダウ90000の演劇公演の中で一番舞台美術が大きくて派手で、劇場に入った瞬間からワクワクした。内容は全体的に“地元コミュニティあるある”をテーマに繰り広げられ、ダウ90000ならではの、狭く鋭く面白い会話劇が今回も良かった。いつも以上に、おそらく多くの人が解像度高く楽しめる内容だったと思う。

今までの演劇公演でも会話の中に“あるある”はあったけど、今回の内容は多くの人に身近だから丸ごと共感しやすそう。共感ばかりがエンタメの魅力ではないけれど、ダウの場合は共感を笑いどころとして置くことが多いから、共感ポイントの多さはわかりやすく作用しそう。

演劇公演は第2回から観ているけれど、第3回は舞台美術を組み込んだ展開が面白かったし、第4回は舞台上でめちゃくちゃダラダラ食事をしまくってるのが良かった。大抵、変な動きを担当するのは忽那さんか園田さんだけど(毎回当て書きだからキャラクターは近しいものになる)、第5回は特に園田さんの変な動きが目立って笑えたし、どんどん園田さんのスター性が高まっていて、勝手に嬉しい気持ちになってしまった。他のメンバーについても、「この人はこういう人だよね」がはっきりと確立された感じがあって、「蓮見翔率いる」では最早ないのだなと感じた。

5月19日(金)

一昨日ぶりに東京芸術劇場へ。空気階段第6回単独公演『無修正』を観に行った。前回『fart』はチケットが取れず、今回はチケットが取れて良かったなと思ったけど、どうやら総動員数2万人の全国ツアーらしい。あまり知らずに取っていた。2万人なんて、すごいことだなあ。

何が「無修正」なんだろうと思って観に行ったけど、確かに無修正だった。終演後に空気階段のふたりが「配信やDVDでは修正版になってしまう可能性がある」と言っていた。この内容だとそりゃあそうだろうな。無修正箇所、どれも面白いから、できるだけカットされないといいな。

空気階段の単独公演は、かもめんたるの単独ライブ『メマトイとユスリカ』の影響を受けていて、それは公演最後のコントがそれまでの伏線を回収していくところにあって、今回もそのかたちを取っていた。内容はネタバレしないけど、少なくとも私は泣いてしまった(回収に、というよりも最後のコントがとても良かった)。ところが、一緒に行った友達から「笑うのはわかるけど、泣く要素なんてどこにあった?」と言われてしまった。あんなに感動的だったのになあ。

5月20日(土)

デザインフェスタ」で買い物をするために東京ビッグサイトへ。私はこの、年に二度開催されるデザインフェスタで、主にぬいぐるみを買う。ふわふわで小さくて愛らしいぬいぐるみを買い集めるのが大好きで、疲れたらふわふわを眺めたり触ったりしている。

今回も事前に情報を集めておいて、ひとつずつブースを回っていった。とはいえ会場が広い。ビッグサイトの西館と南館を丸ごと使うので、とにかく歩く。そもそも出店ブース数が約6500もあるのだ。

ふわふわで小さなぬいぐるみや、ギラギラのピアス、般若の顔が付いた指輪など、お目当てのものは3分の2くらい買えたけれど、ブースが広い会場の中で散らばっているので、とにかく歩いて歩いて歩いた。在庫数や、次の予定の兼ね合いで、購入が間に合わないものもあった。毎回後悔しては忘れてしまうけど、優先順位をつけて、丸一日デザフェス以外の予定を入れずに回らないとダメだ。

東京ビッグサイトから三軒茶屋へ帰り、夕方から髪を染めて切っていたら『THE SECOND』の開始に間に合わなかった。自宅に着く時間に合わせてピザを注文。テンションが上がりすぎて頼みすぎてしまい、丸々1枚余ってしまった。

『THE SECOND』自体はあまりにも良すぎて、個人的にはマシンガンズが刺さりすぎてしまい、腹がちぎれるほど笑い、同時に泣きながら観た。泣きながらピザを食べた。ギャロップに敗れてしまったけど、間違いなくマシンガンズは私のヒーローになった。

選考会の現地参加からこの大会をほぼ全て観てきた私は、その目で見て感じてきたことを頼りに、囲碁将棋とマシンガンズをずっと応援してきた。囲碁将棋ももちろん格好良かったけど、マシンガンズに関してはいろいろと、自分と重ねてしまうところがある。この大会でのびのびと楽しそうに漫才をするマシンガンズのおふたりを見て、こちらが応援されたような気持ちになってしまった。本当にありがとう、マシンガンズ。大好きだ。これからはライブに足を運びます。

5月21日(日)

文学フリマが開催されている東京流通センターへ。友達の短歌集の売り子をする約束をしているので、それまでに買い物を済まさなければならない。デザフェスほどの規模ではないけれど、こちらもなかなか広く、人が多い。

デザフェス同様、買いたいものをリストにしておいた。ひとつずつ回っていく。私はエッセイや評論をメインに買うので、デザフェスよりも絞ってブースを見る。本を買うのも目的だけど、文フリは同業者がたくさん集まるので、一度にたくさんの友達に会えるのがとても嬉しい。友達のブースをいくつも回って、再会に喜び、たくさんの素敵な本を買った。買いすぎた。嬉しく楽しい重みが腕にずしりと感じられた。とても充実した時間だった。

しかし前回の文フリで買った本も、先月の日記祭で買った本も、もちろん書店で購入した本も読み切れていないので、時間を作ってしっかり全部読まないと(読みたい)という気持ち。それも含めて嬉しくて楽しい時間だな。

友達のブースを回るたびに、「あなたは出店しているの?」と聞かれて、そうだよなと思った。私も書きたい。商業的に文章に関わりすぎているから、そろそろ自分の書きたいことや作りたいものに取り組んでいこう。